デザインは、個人の美意識を発揮して、自由で好き勝手にやるものではありません。

春は、異動や新入社員さんも多い時期。
不慣れな仕事は、行うのも教えるのも大変ですよね。
ですが、中にはこちらの予想を遥かに超える、大きな考え違いをしている方もいて、驚くことも多いもの。
最近、そのような方とやりあう機会がありまして、目にしてもらえたらという願いを込めて書いてみます。

私の稼業である、広告業界のデザイン職とは、企業さまから発注いただいて、その企業さまの広告物をつくるのがお仕事です。
まず、企業さまのことを知り、
その商品/サービスを知り、
ターゲットを知り、
競合他社を知り、
伝えたい内容を知る、
無ければ探すことから初めます。

次にそれらをどう伝えれば、
企業さまの利益になるかを考えます。

ですので、デザイナーとは、好き勝手にデザインを決めていい人という意味ではありません。

クライアントとの打ち合わせもありますし、
コピーライター、イラストレーター、フォトグラファー、印刷会社、コーダー、翻訳会社など、様々な方と協力してデザインをつくりあげます。
クライアントとの距離を縮め、仕事をスムーズに進めるための努力もしますし、協力者さんたちと打ち上げもします。

ですので、社会常識が無くてもいい、コミュニケーション能力が低くてもいい仕事ではありません。

スーツだって着ます。

協力者さんから頂いた文章や写真やイラストなども、間違いがないか一緒になって確認します。デザイナーにも責任はあります。
PhotoshopとIllustratorを触るだけの仕事でもありません。

企業さまからお金を払っていただくのですから、目的にあった意味のある広告を作らなくてはいけません。

どうか、理解していただけますように。