広告の考えかたと評価 中小企業向け

やや強引に言えば、広告とはナショナルクライアントと呼ばれる、日本全国で自社製品を販売している会社をターゲットとしたビジネスです。そのナショナルクライアントには広告に詳しい大手総合広告代理店のアカウントさんが対応しています。
そこに、近年のインターネットやオンデマンド印刷の本格的な普及、媒体費の低下の波がやってきて、これまでさほど考えなくてもよかった中小企業も広告を考えなくてはならなくなりました。
ところが中小企業となると、広告代理店と仕事をしていないか、消極的、部分的に依頼していることが多いため、広告のことがよくわからないままなんとなくやられている事も多いように感じています。
例えば、広告と販促と広報を混同されていたり、デザインはテイストで指定し、センスや好みで評価するものだと思われていたり。

どうせお金を払うのでしたら、目的を持って取り組む方がよいと思いますので、今回はその辺を書いてみます。

まず広告のために考えることは以下の4つです。
1.広告のターゲット who
ある商品の広告であれば、商品そのままのターゲット、もしくは訴求力をあげるため、ターゲットを絞る。会社の広告であれば潜在顧客になります。
2.広告の目的 why
大きく分類すると広告の目的は以下の5つになります。
知名度
信頼度
好感度
理解度
反応(販売や資料請求)
例えば、
会社案内(コーポレートサイト)なら、信頼度と好感度、理解度。
ランディングページですと理解度と反応。
チラシは知名度と理解度と反応。
企業ロゴや名刺は、知名度と信頼度、好感度といった具合です。
3.何を伝えるか what
1.と2.をふまえて考えます。例えば、潜在顧客から信頼を獲得するために何を伝えればいいか。という具合です。
4.どう伝えるか how
ライティングやデザインといった表現はここに入ります。あくまで1.2.3.をふまえて考えます。わけのわからないセンスや自分の好みは捨ててください。

ターゲットに訴求出来るか。
目的は達成出来ているか。
そのために伝える内容はこれでいいか。
表現方法はこれがふさわしいか。
広告の評価もこのように行います。

色々な広告系の会社はありますが、
販促屋は上記広告目的のうち反応を目的とした、広告のごく一部を行う会社です。
広報会社は低予算での知名度獲得を目的に3.4.を犠牲にしてメディア対応を行う会社です。
web制作を専門に行う会社は4.を行う会社です。

総合広告代理店に依頼する場合は別ですが、部分的に依頼する場合は上記を念頭においてもらえると、低予算で効果的な広告を実現できると思います。

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企画デザイン事務所ヴェリカ