余計なお世話

近所にパン屋に併設されたカフェがある。喫煙可能なこともあって、昼間はスーツを来たビジネスマンが、休憩や打合せに多く利用している。
先日も、iPadをとりだして企画書を書いている私や、iPhoneでゲームをする若いビジネスマン、商談をする4人の中年ビジネスマンなどで混み合い、パン屋からは想像つきにくいビジネスな雰囲気が漂っていた。
夢中でタイピングをしていると、突然後ろから「お兄さんどうぞっ」と声がした。振り向くとお水を差し出したおばあさんが満面の笑みをうかべ立っている。セルフサービスのカフェで、お水を出されたことにとまどったが、おばあさんの笑顔につられ、気づいたらカフェ中の口元がほころんでいた。

小さいながら事業をやっていると、損得勘定を忘れるわけにはいかない。
やさしい担当者がいる会社より、大口取引のある会社を大切にしないと、事業存続が困難となってしまう。
だけれど、この出来事は頭の隅において置きたくなった。

余計なお世話は、いつかいいことがあることを思い出させてくれそうで。